
他の理学療法士はどんなことで大変な思いをしているのだろうか?

理学療法士として大変なことは?
理学療法士になったは良いけど、意外と大変。他の理学療法士も同じものなのだろうか…ということは、現役の理学療法士も、またこれから理学療法士になる人も気になることではないでしょうか?
そこで、今回は私が理学療法士だった頃、実体験として大変だったことについてお話ししていこうかと思います。
この記事を書いた私は…
理学療法士免許を2009年に取得し、2015年に起業。
私を含めこれまでに、様々な理学療法士を見てきました。
理学療法士だった頃に大変だったこと特集
理学療法士と言えば、一般的に
- 安定している仕事
- 給料もそこそこ良いんじゃないの
- 残業なくていいな
なんてよく言われます。
しかし、実際理学療法士になったらこれらのことは、否定したくなるのもわかります。
そこで今回は、悩みを抱えている理学療法士やこれから理学療法士になる方々へ向けて理学療法士の大変な実態について共有しようと思います。
理学療法士をしていて大変だったこと
- 給料は実際頭打ちで昇給は転職しなければそこまで望めない
- 勉強会という名の残業・休日出勤が存在する
- 変わり種上司は結構な確率で存在する
- 休日は一般企業の方が実は多い
- 高齢者相手だと同じ話を何度も聞かされる
これらは、理学療法士“あるある”と言ってもいいほど皆さん感じることではないでしょうか?
そして、これらで悩む理学療法士も多いのも事実ではないでしょうか?
これらをもう少し深堀するのと、私なりの解決策をお話ししようかと思います。
スポンサーリンク
給料は実際頭打ちで昇給は転職しなければそこまで望めない
実際、普通に理学療法士として勤務していれば、給与は頭打ちになります。
というのも、病院・施設のリハビリテーション売上は国から決められた点数で単価が決まっています。
また、理学療法士1人当たり1日に取得できるリハビリテーションの回数上限も決まっています。
ということは、理学療法士1人当たりの年間売上のMAXがあります。
【1回当たりのリハ点数】×【1日に実施したリハ回数】×【出勤日】
なので、給与は基本的には頭打ちになります。
では、どうやって給与の頭打ちを打破するか?
- 起業する
- 転職する
- 副業・投資をする
これしかありません。
一般的なものは、転職ですがこれも気を付けなければいけません。
理学療法士として転職しても、やはり理学療法士なので頭打ちの現実は意識しなければいけません。
とはいえ、病院・施設によって売上に対してどのくらい給与に還元するかは違うので、そこを見極めて転職すれば今よりは給与改善はされると思います。
関連記事:理学療法士の転職は“PTOTキャリアナビ”がおすすめ【無料でキャリアアップ】
関連記事:【実体験】理学療法士としてどうやって起業したか?起業後は?
勉強会という名の残業・休日出勤が存在する
これも結構、あるあるだと思います。
そして、基本的には残業代・休日出勤手当は支給されません。
なぜかというと、先ほどお話しした通り、理学療法士の1回あたりのリハビリテーションの点数は国によって一律に決まっています。
仮に、全然スキルのない理学療法士が実施しても、ベテラン理学療法士が実施しても同じです。
なので、正直なところ給料を支払う病院や施設にとって、理学療法士が勉強しようが、しまいが関係ないのです。
それによって、病院・施設に入ってくるリハビリテーションの点数が上がるわけではないので。
だから、これらの実質的な残業や休日出勤に対しては無賃なのです。
給与を支払う側からすれば、そこに賃金を出して投資して得られる、金銭的なリターンはないです。
病院・施設の評判などの見えないリターンはあるとは思いますが…。
ということは、強制できるものではないのです。
とはいえ、実質強制的な雰囲気なところもあるようですが。
だから、イヤなら家族の体調不良などでっち上げて、しょうがない雰囲気を出して回避するというのが現実的でしょう。
スポンサーリンク
変わり種上司は結構な確率で存在する
結構な割合で理学療法士は、いわゆる【変わった人】が多い職種ではないでしょうか。
特にこのことに気付いたのは、実習の時という人も多いのでは?
職種の性質上、国家試験に受けりさえすれば、性格はどうであれ理学療法士にはなれるので、こういった人も多いのかなと思います。
聞いた話、実体験を含めて…
- 実習生に手を出すPT
- 飲んで暴力沙汰を起こすPT
- コミュ障PT
などなど。
変わり種人種の人が上司にいると大変ですが、上司は基本変えることができません。
性格を変えるなんてのも無理。
自分が適応するか、職場を変えるの2択しかないのがきついところ。
休日は一般企業の方が実は多い
はっきり言って、理学療法士の年間休日は少ないです。
年間100~110日がほとんどではないでしょうか?
これは病院・施設に事情があるからです。
売上は、リハビリテーションを実施した回数によって変わります。
ということは、休みが多いとその分、リハ実施回数が少なくなるので、当然減収になります。
このような売上構造が医療・介護の分野を支配しているので出勤日数は多めになります。
一般企業で中堅以上の企業では、年間休日は120日以上というところは珍しくないです。
中には建設関連だと130日というところもあるようです。
当然、業種を変えての転職ならば休日は増える可能性は高いですが、PTから他業種転職は結構厳しいのが現実です。
高齢者相手だと同じ話を何度も聞かされる
特に、昔話は何度も聞かされます。
ただ、これが苦痛な理学療法士もいれば、そうでない理学療法士もいるので一概に大変なこととは言えないです。
ただ、これに苦痛を覚える人はリアクションに悩むからではないでしょうか?
何度も同じ話を繰り返しされるということは、話したことをよく覚えていないからです。
なので、いちいちこちらも毎回違うリアクションはしなくてもOKかなと。
スポンサーリンク
一度は辞めたくなる?理学療法士という仕事
最後に一番のあるあるが、【一度は理学療法士自体を辞めたくなる】ではないでしょうか。
理由は、給与であったり、待遇であったり、業務であったり…これをずっと続けるのかと思うとやはり多くの理学療法士は、辞めたくなったり、他業界に行きたくなったりするそうです。
実際、最近は起業したり、入り口は狭いかもしれませんが他業界に転職したりする理学療法士は増えています。
という、私も起業して今はPCの前にいるのが日課になっています。
多分、悩まない理学療法士はいないです。
また、これから定年まで理学療法士を続ける人は、少なくなるのではないかと思います。
特に、現役で養成校に入って理学療法士になった人は。
10代で理学療法士という道を選択して、心の底から定年まで「理学療法士になって正解」と思う人は正直そう多くはないのが現状です。
転職であれ、起業であれ、これらのことに悩んだら一度行動してみてもいいかと思います。
人生は1度きりなので…という月並みな言葉ですが。
コメント