
プロニートってそもそも何?

なんでプロニートになった?
言葉からは何となく想像できるけど、実際プロニートってどんな人がなって、どんな生活を送っているのか知りたい。
正直、本気で良くわからないプロニート(職業的無職と呼んでいる)を目指す人は、ほとんどいないとは思うが。
そこで、今回は代表取締役社長からプロニート(職業的無職)になった私が、私なりのプロニート観をお話しよう。
初めに言っておくと、いろいろやってそうに写るだろうが、プロニートは想像通り圧倒的に自宅、室内にいる時間が長い、長すぎるくらいだ。
その中でも、どのようなことをして日々過ごしているのかお話できればと思う。
社長からプロニートになった経緯
27歳で起業して、32歳でプロニートになった。
この選択に至ったのは、単純に会社から解放されて、若いうちに自由になりたかったから。
会社にサラリーマンとして勤務したこともあるし、起業して社長として会社に属したこともある。
どちらにしても、肩書は違えど“会社に属している”ということには変わらない。
だから、起業して社長となり、従業員の人数が増えれば増えるほど、様々な制限が出てくるのでサラリーマンをしていた時よりも様々拘束されている気分になった。
正直、従業員も経営者もどちらも経験するとわかることがある。
それは、不自由すぎるということ。
一見、経営者は、自由に写ると思うが、全く違う。
事業が大きくなったり、従業員が増えれば増えるほど自由は奪われる。
事業拡大や従業員数が増えると社長はラクになるのでは?
向いていない人が社長をすると私みたいに逆に不自由になる。
従業員や顧客を含め、人をうまく使い、それが好きな人は逆に自由になれるだろう。
しかし、ストレスの対象が常に人に向いている人の場合、これが逆転する。
働き方には大きく3つある。
1つは、自分自身が労働力となって働く。
これは従業員や自営業者にあたる。
2つ目は、労働者に働いてもらう。
これは経営者にあたる。
最後は、お金に労働してもらう。
これは投資家にあたる。
この中で、他人を管理しながら、その人たちに働いてもらう経営者にはビジネスセンスとかは抜きにして、性格的に向き不向きがある。
というのも、自分自身が働く、お金に働いてもらうというのは、自分自身でコントロールできるし、もし何か失敗しても自己責任だ。
投資家がA社の株を買うといって、お金が勝手にB社の株に変ったりはしない。
指示通りお金はA社の株に変る。
その後は自己責任だが。
一方、人に働いてもらうというのは、自分でコントロールできない。
「掃除をしておいて」→「忘れていました…」
「ホッチキスの芯買ってきて」→ホッチキス本体を買ってくる…
などなど、あくまで他人だから、自分の思うようにいかない。
まず、このコントロールが効かない他人に対して、ストレスを感じるか否か?
従業員は働いてくれる、その分経営者には時間と報酬がもたらされるが、もたらされた時間はコントロールできない他人の事でストレスがいっぱいで結局、無意味な時間を過ごすことになる。
頭では、他人をコントロールすることはできないとわかっていながらも…
このような私みたいな傾向がある人が、会社を拡大したり、従業員数を増やせば増やすほど自由やラクとは程遠い結果になる。
結局のところプロニートって?
引きこもり傾向がちょっぴり強い、自由に好きなことをしている人だと思っている。
プロニートに定義はない。
はっきり言って、自分が「プロニートっぽいな」と思えばそれはりっぱなプロニートなのかもしれない。
私のプロニート生活
過去のプロニート関連の記事を読んでもらえればわかるが、WEBマーケティングの仕事を依頼されたり、投資をしたり、話のネタになりそうなレアバイト(レアなバイトが見つかった時だけなので、収入としては寂しい、治験とか)をしたり、何もしなかったり…と基本は家で完結するものを主力として、引きこもりながら生活している。
運動は、ほぼ毎日1時間半ウォーキングをしている。
飲みに行くのは、WEBの仕事を依頼してくれる社長と週1くらい。
これが延々と続くのが私のプロニート生活だ。
ちなみに、過去にないくらいストレスフリーで快適だ。
プロニートのポジショニング
プロニートの区分は難しい。
というのも、先ほど少し触れた働き方のどの区分に属すかという問題だ。
以前にも紹介したが、プロニートになる、ならないは関係なく読んだ方が絶対に良い本がある。
この本によると、仕事は4つしかないと書かれている。
それは、従業員、自営業者、経営者、投資家の4つ。
この4つの中からプロニートはどこに当てはまるかといわれると難しい。
プロニートとしてのプレースタイルにもよると思う。
キャッシュフロークワドラントによると
- 従業員・自営業者は自分が労働力として働かなくてはいけないので、時間もお金も制限されやすい。
- 経営者は、ビジネスを回すことが仕事なので、比較的時間にもお金にも余裕が生まれる
- 投資家は、資本主義経済では一番、時間的にも資金的にも豊かである
とざっくりこんな感じで、みんなはどこを目指す?みたいな感じだ。
これを、私に充てはめると、投資で証券会社にお金を入れて株などを買っているときは投資家。
レアバイトをしているときたとえ単発のレアバイトでも従業員。
WEBマーケティングの依頼を受けて自宅でPCを打っているときは自営業者。(といっても作業は1日20分程度だが)
先ほど、お話した、人を使う経営者は抜かしてある。(人へのストレスが半端ないので基本やらない)
このように、人それぞれどのようなプロニート生活を送るのかでポジショニングが変わるだろう。
経済的に合理的なのは、最終的に投資家オンリーで生きることだろうが。
私が目指すプロニート像
苦手なこと、したくない事を徹底してやらない事。
そしてできるだけ、ローコストでストレスフリーで生きる。
これこそが私の目指すプロニート像だ。
苦手なこと、したくないことがストレスの根源になる。
これが、いくら時間があっても、ストレスでさいなまされて時間を浪費する原因になる。
また、ローコストで生きると、売上(給料にあたるもの)を高く積み重ねる必要もなくなる。
そして基本は不特定多数の人間と交わらないことだ。
仮に話のネタになりそうなレアなバイトを見つけても、仲間で一緒に頑張ろう系は絶対にやらない。
WEBマーケティングも顧客は絞りに絞りまくってできるだけストレスにならない人を厳選している。
投資は完全に個人プレーが成り立つ。
このように、私の場合人と接することが何よりもストレスになるので徹底的に排除している。(LINEの友達登録も現在8人だ)
これが逆にストレスになる人もいるだろうが、私にとってはこれが最大限ストレスから逃れられる方法だ。
プロニートとは、人生を邪魔するものを徹底的に省いた、引きこもり傾向にある人の事なのかもしれない。
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