
売れるPOPってどうやったら作れるのかな?

POP作りのコツが知りたい。
商品やサービスはいいのに、イマイチ売れない。
販促の仕方を工夫して売れるようにしたい。
商品はまず手に取って、購入する価値があるか否か検討してもらわなければ売れるはずもない。
その購入の検討まで導くものがPOPだ。
今回は、売れるPOP作り、ショボい残念なPOPについて解説していく。
この記事を書いた私は、経営していたパーソナルジムで、フィットネス業界ながら物販の売上が年間250万円まで伸ばすことができた。
取り扱う商品もさながら、やはりPOPで消費者にいかにうまく良さを伝えるかの重要性を認識した。
ショボいPOP作りをすると商品までショボくなる
ショボいPOPをつけた瞬間、商品が台無しになる。
POPはパッケージと一緒で、商品の一部だ。
自分が購入する身になって、ショボいパッケージにまず手を出さないだろう。
購入するに値するかどうかの検討にすら上がらないので、どんなに中身が良いものであっても、存在しないのとほぼ同じだ。
商品が売れる過程というものを理解されている様で現実は、なかなかうまくいっていないようだ。
商品は、まず“興味を持ってもらう”ことから始まる。
中身で勝負といっても、それは販売者側の勝手であって消費者は違う。
興味を持ってもらった後に、中身を検討する。
だから、POPやパッケージを外から見てもらって、「なんか良さそうだな」とか「おッ!なんだこれ⁈」と思ってもらえなければ、中身を検討してもらえない。
そのつかみをしっかり行えるPOPを作ろう。
ショボいPOPとはどんなもの?
まずは、自分が普段利用するお店のPOPを見てもらいたい。
そこには、気が付いたら手に取っているような上手なPOPから、POPだと認識されないものまであることに気付く。
ここで、私が思う“ショボいPOP”の条件を上げてみよう。
まず、これに当てはまっているPOPからは、商品は売れないだろう。
ショボいPOPの条件
- コピー用紙をそのまま、画びょうもしくはセロハンテープで貼っている
- お客さんから文字が見えない位置にある、小さすぎる
- 白黒のPOP
- キャッチコピー=商品名
- 長すぎる
これらが、鉄板の“ショボいPOP”の例だ。
それでは、なぜこれらショボいPOPで、なぜ売れないのか説明しよう。
1.コピー用紙をそのまま、画びょうもしくはセロハンテープで貼っている
想像していただければ、わかるだろうが、明らかにダサい。
「故障中」のような緊急で注意書きを貼っているならまだしも、商品を販売したいのに、コピー用紙に、手書きで、しかもそのままセロハンテープでPOPを貼っている繁盛店を見たことがあるだろうか?
繁盛している店がしないことは、しないことだ。
2.お客さんから文字が見えない位置にある、小さすぎる
いくら、おしゃれに、良いキャッチコピーを作りこんでも、見えなければアウトだ。
お客さんからすれば、インテリアの一部にしか認識されない。
POPはまず、目に入る位置にあることが絶対だ。
3.白黒のPOP
白のコピー用紙に、黒マジックで書かれた、明らかに手抜き感のあるものに期待感を寄せることができるだろうか?
外見で手抜き感を少しでも感じたら、まだ手に取っていない商品も勝手に手抜きしているだろうと無意識レベルで認知されている。
白黒で人を集められるのは、この世の中でパンダだけと覚えておこう。
4.キャッチコピー=商品名
わざわざ、大々的に商品名を書かなくても消費者はそのくらい理解している。
消費者が知りたいのは、
- どんな特徴があるのか
- 購入後にどんな未来が訪れるのか
これが知りたいわけなので、このうちどちらか、もしくはどちらも想像がつくようなキャッチコピーが必要だ。
ラーメンをラーメンと紹介されたところで、すでにそのくらいは理解している。
どんなに素晴らしいラーメンでも、これでは平均的なラーメンを食べた後しか想像できない。
5.長すぎる
ただでさえ、文字が読まれなくなっている。
その証拠が、YouTubeやInstagramの台頭だ。
このやってブログを書いている身で何だが、すでに文字は読まれなくなっている。
にも関わらず、長文で引き付けようなんて逆行している。
まだ、知らない・どんな商品か分からない物の為に、わざわざ時間と労力を使って、長文を読むリスクは取らないのが普通のお客さんだ。
そもそも、いきなり長文が記載されていたらそれだけでパスだ。
ショボいPOP作りを避けるために
まずはショボいと思われないために、最低限のPOP作りの道具はそろえる。
別に手書きでもいい。
むしろ、パソコンでの編集が苦手なのにわざわざパソコンで作る必要はない。
POP作りに最低限そろえておくべき物一覧
1.ラミネーター
ただ、キャッチコピーを書いた物をそのまま貼り付けても、ショボさが際立つ。
しっかり、ラミネートして、POPで信頼感を失わないようにする。
これは実際私の会社でも5年前から現役で使い続けているもの。
3000円ほどで長く使えるものだから、絶対に物販をするなら手元において置いてほしい。
2.ラミネートフィルム
POPをラミネートするフィルム。
100枚入りで600~700円程度。
ラミネーターとセットでぜ最低限ショボいPOPにならない為にも必要。
これがあれば、変な色あせも防げる。
3.「バカ売れ」キャッチコピーが面白いほど書ける本
物だけ揃えても、お客さんに“刺さる”キャッチコピーでなければ、売れない。(逆に、刺さるキャッチコピーでも、POPがショボかったら残念な結果になるが…)
この本1冊あれば、間違いなくキャッチコピーには困らないし、センスも磨かれる。
ラミネートセットとこの本1冊あれば、必ず売れるPOPが作れる。
POPの紙は何でもいい?
できれば、色付きの画用紙など揃えられるのであればその方がいい。
しかし、はじめは白のコピー用紙に色ペンなどで、POPを作っても大丈夫。
要は、購入してほしい人が、まずそのPOPを見つけて、読んでもらわなければいけない。
色付きで、逆に見にくくなるくらいなら、はじめは白地に色ペンを使って始める方が簡単。
なれてきたら、黒の用紙に蛍光ペンなど工夫すればいい。
この辺は、他の繁盛している店の真似をするとかで全然、大丈夫だ。
上手くPOPをつくることができたらバカ売れは余裕
本当に、POPで1つでこれまで売れなかったものが突然売れ出すことがよくある。
なぜなら、現在世の中に存在する商品というのは、大抵いいものばかりだ。
ただし、良いものを、良いと評価されるのは、
- まずは適切な人に商品の存在・情報を知らせて
- 適切な人に購入してもらう
ことが重要になる。
たとえば、髪の質で悩んでる人に、それを解決するようなシャンプーを3000円で提供して喜ばれる。
リピーターになってその後は、お客さんの方から、購入を希望してくるかもしれない。
しかし、このようになるにはまずは、
- 髪質で悩んでいる人に
- それを解決できることを購入前に伝える(POPの力で)
これがなければ、初回の購入どころか、継続的な購入も生まれない。
これが、髪質を気にしない人に、良いシャンプーであることを伝えたところで、ただの3000円もする高いシャンプーだ。
だから、手に取られて購入の検討にすら上がらないだろう。
商品とそれによって喜ぶであろう人を結ぶ最初の1歩がPOPだ。
これが残念なPOPであれば、悩みを持っている人に適切な商品があるにも関わらず、届かないので実質、商品を隠しているようなものだ。
そうならない為にも、しっかりまずは、合格点に至るPOPを作ろう。
これは、先ほど紹介した、ショボいPOPの条件に当てはまらず、最低限の道具をを用いれば大丈夫だ。
ぜひ、POPの力で商品と適切なお客さんを結び付けてあげてほしい。
結果的に、あなたの利益にもつながるはずだ。
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