パーソナルトレーナーになってみたはいいものを辞めたいな…
やっぱり他の仕事が良いかも。
パーソナルトレーナーの仕事は悪くはなかったが、ずっと続けられるかといわれると不安だし、なにより給料が少ない。次に仕事見つかるかな…?
実は楽しそうに勤務していても、多くのパーソナルトレーナーが将来に不安を抱えている。
これは、私も多くのパーソナルトレーナーを雇っていたから良くわかる。
それはそうだろう、まさか自分が定年の60歳までパーソナルトレーナーをしている姿をほとんどの人が想像できないからだ。
そこで、今回はパーソナルトレーナーを辞めたいが不安を抱えている人へ。
この記事を書いた私は、2015年パーソナルジムを開業して、2020年までに多くのパーソナルトレーナーを雇ったり、また退職後も見てきた経験がある。
パーソナルトレーナーを辞めたいと思ったときが辞め時
パーソナルトレーナーに限らないと思うが、辞めたいと思ったときが辞め時だと思う。
理由はそれぞれあるにせよ、ずっとパーソナルトレーナーをしなければならないということはない。
だから、転職したい、辞めたいというときは、悪いことではないので辞めて別の道に進んだほうが今後の為にもいい。
パーソナルトレーナーは平均3年で退職するといわれている。
周りを見渡してほしい。
中には、それより短い期間で退職したり、反対にもっと長く在籍しているパーソナルトレーナーもいるだろう。
しかし、業界平均は3年だといわれている。
ということは、これまで多くのパーソナルトレーナー達が約3年で辞めているということ。
そもそも、パーソナルトレーナー業界は、いわゆる“ホッパー”と呼ばれる人種が多く集まるといわれているので、辞めたいと思ったからといって、気にすることはない。
※ホッパー=ホップ・ステップ・ジャンプの“ホップ”期間、一般的に入職3年で転職を繰り返しがちな人たちの事。
パーソナルトレーナーはどんな理由で辞める?
主に、給与・待遇が理由になりやすい。
サービス業で、特にパーソナルトレーナーは“販売員”の位置づけなので、他のサービス業の販売員と同じく、給与や待遇が退職の理由になりやすい。
ここからは、パーソナルトレーナーの退職理由に多いものを紹介してみる。
給与が低い
やはり、日本の平均月収には届かないし、今後もそれは中々難しいと思う。
家族を養うとなれば尚更難しい。
特に地方のパーソナルトレーナーはその傾向が強い。
正社員になれない
アルバイト、パートの割合も多い職種。
また、業務委託契約で働いているパーソナルトレーナーも多い。
社会保険料の関係から中々、正社員になれないという声も聞く。
家族と時間が合わない
変形シフト制が多く、利用者が多くなる土日の昼間や、平日夜の勤務が多くなるので、家族友人と時間を合わせづらい。
営業色が強すぎる
パーソナルトレーナーといよりも、営業や販促に近い活動に疑問を感じる人も多いという。
純粋に、筋トレやダイエットを教える“先生”業だけでないパーソナルジムも多いというのが現状なのだろう。
将来が見えない
ここ数年で、パーソナルジムという言葉やパーソナルトレーナーという職業が認知度を増してきた。
これはもちろん、それを求める人の需要に、供給が追い付いてきて一般化したからだろう。
しかし、ここまでメジャーになりつつあるも、給与をはじめとする待遇は一向にこれまでと変わらない現状を見ると将来もこれまでと同じなのかと落胆人も多いのだとか。
他職種に転職するには早いほうが良い
こればかりは、早いほうが良い。
なぜなら、年齢を重ねるごとに他職種に転職が難しくなることは、パーソナルトレーナーに限らずよくあることだから。
具先ほども話した通り、パーソナルトレーナーは営業色が強い販売員だ。
スキルといえば、対人コミュニケーションは確かに養われるだろうが、その他は実はあまりスキルとして認められそうなものは身につかないというのが現状。
いくら、筋トレやダイエットの知識があっても、この業界を離れてしまうとほとんど役には立たない。(雑談のネタにはなるだろうが…)
例えば、IT技術を使いこなすや、マーケティングや商品開発、企画など社会では求められるスキルであるが、パーソナルトレーナーは通常のポジションではこれらは身につかない。
特に、この業界が長く続けば続くほど、パーソナルトレーナーとしての技術・知識に偏って転職が不利になる。
では、どのように転職すればいい?
早く決断することに加え、ハローワークや転職エージェントをしっかり活用してアドバイスをもらいながら転職活動を行うこと。
おそらく、何もなしに転職しても中々うまくいかないだろう。
なぜなら、フィットネス業界ではパーソナルトレーナーというのは、花形職種なのかもしれないが、他業種には全くといっていいほど通用しない。
だから、これまでのパーソナルトレーナーとしての経歴を武器にすることは正直難しい。
また、向き・不向きの業種の見極めも重要になるから、アドバイザー的なものは無料で活用できるので活用したほうが良いだろう。
パーソナルトレーナーからの転職におすすめのサイト
アスリートエージェント
珍しい体育会系、アスリートの転職を専門にした転職サイト。
スポーツ業界の転職案件も業界NO.1 だ。
パーソナルトレーナでなくても、今後もスポーツに関わって仕事をしていきたい人にはおすすめ。
キャリアスタート
36歳まで。
フリーターの転職支援も積極的に行っているので、アルバイトのパーソナルトレーナーの転職には非常に親和性がある。
ちなみに転職案件の95%が正社員求人の為、正社員として働きたいという人はぜひチェック。
ウズキャリ既卒
29歳まで。
こちらも、フリーターの転職の支援も行っているのでアルバイトのパーソナルトレーナーにはおすすめ。
ブラック企業徹底排除というのも安心して転職できるのではないだろうか。
パーソナルトレーナーの他職種の転職で思うこと
ここで紹介した転職サービスは全て無料で利用できるものの、やはり年齢が若いほうが有利。
紹介した転職サイトは、パーソナルトレーナーに専門で向けたものではないが、転職は年齢が若ければ若いほど有利なことは紛れもない事実。
これは、どの職種から転職するにしても同じことなのだろう。
パーソナルトレーナーの平均年齢は30代前半。
それ以降の年齢となると極端に少なくなっている。
やはり、そのくらいの年齢の時に、自分の将来を今一度考えなおすパーソナルトレーナーも多いのだろう。
最悪なのが“フィットネスループ”してしまうこと
パーソナルトレーナーを辞めたくて退職しても、またフィットネス業界に転職を繰り返す人も多い。
これは結局、職場を変えているだけで、生活や、今後の人生は何一つ変わらない。
要は転職の仕方が分からないばっかりに、「やっぱり自分はこの業界しかできない…」と思ってしまい、他業界に転職したかったにも関わらず、“フィットネスループ”をしてしまう。
私が雇用していたパーソナルトレーナーもフィットネスループしていた。
この業界の将来性を少なからず不安視しているパーソナルトレーナーも多い。
自分が定年までパーソナルトレーナーをしている姿をほとんどの人は想像できないはずだ。
ぼんやりといつかは、辞めていると思っている。
そう思って、20代後半、30代前半でパーソナルトレーナーを辞めようとするが、結局うまく転職できず、また他業種にうまくマッチせず、元いたフィットネス業界に戻ってくる。
そして、また将来について悩んで辞めて…を繰り返して職歴欄をフィットネス業界で埋め尽くしてますます、他業界に転職しにくくなる…
フィットネスループしない為には?
先ほど紹介したような転職専門サイトやハローワークのスタッフにしっかり頼ること。
フィットネス業界は、給与的にも待遇的にも、精神的にもキツイことも多い仕事だ。
この業界である程度しっかり、勤務できたのであれば、他でもうまくやっていけるはずだ。
だから、多くのパーソナルトレーナーは他業種の仕事ができない人ではない。
むしろ、粘り強くできる人が多い。
しかし、うまく転職先や業種がマッチしていないために、ループしてしまう。
だから、人生の転機はしっかり専門家に頼ったほうが良い。
ちょうどクライアントがパーソナルトレーナーに頼るように。
フィットネス業界で学んだことを生かして、次のステップも多いに活躍する、元・パーソナルトレーナーが多くなることを願っている。
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