
今現在、いわゆる社内ニート状態なんだが辛い…

社内ニートになった時の乗り越え方は?
頑張ろうと入社したが、今は社内ニート状態…
周りの視線は痛いし、暇。辛い…
そして将来が不安…退職して転職すべき?
若干の意味合いは違えど、これまでも窓際族や給料泥棒など、社内ニートに通じる言葉は存在していた。
なのに企業がサービス残業など労働搾取する【労働泥棒】とは言われることがなかったのは面白いと個人的には思うが。
今回は、社内ニートには存在していいのか?そして脱・社内ニートになる方法について、元サラリーマン&元経営者の立場から解説していきたいと思う。
この記事を書いた私は…
サラリーマンを6年経験したが、そこで社内ニートになった人を見てきた。
また、その後起業してそこで人を雇うわけだが、私自身も社内ニートを作り出してしまった経験もある。
社内ニートは悪?辛い?社内ニートの乗り越え方
結論、理論上は社内ニートは会社的には基本悪、社員的には善。
辛いかどうかは本人次第だが、まあ楽しそうな社内ニートは見たことは無いのは確か。
そして、社内ニートになった場合の乗り越え方は、たった2つしかない。
それは、社内ニートをプロレベルまで貫き通すのか、辞めるのか、これしかない。
これから、じっくり社内ニートの存在意義と乗り越え方について、元サラリーマン&元経営者の立場から解説して以降と思う。
社内ニートは悪であり善?
通常、会社的には社内ニートの存在は悪、とされるのは何となくわかると思うが、例外もある。
しかし、感情を抜きにすると社員的には善、というのが私自身の考え。
会社的には社内ニートの存在は、確かに負担ではあるが、敢えて社内ニートを採用している場合もあるので、善悪は断定できない。
社内ニートの社員からすれば、何もせず会社員としての権利は享受できるので感情を抜きにすると明らかに経済合理性の観点からは善だ。
というのも、実際私自身も敢えて社内ニートを採用したことがある。
それは【余裕人員】という採用だ。
接客の伴うサービス業系の会社を経営していたのだが、何と言っても急な退職や欠員は大変困る。
しかも、場当たり的に人がいればいいというのではなく、ある程度技術を習得してもらわないといけない仕事だったので、教育に時間がかかる。
なので、常に必要な人員+1名は採用して、運営に保険をかけていた。
この場合、会社的にはありがたい、心強い存在であった。
しかし、今回この記事にたどり着く多くの自称:社内ニートの方々はそうではないということが多いというのは大方予想がついている。
自分も、会社も意図せず社内ニートになったのだろう。
この場合だと、会社は社会保険料、給与は絶対に支払わなければいけないし、かといって社内ニートだからとクビにはできない。
だから、この場合は会社的には明らかに悪である。
そして、それがヒシヒシと伝わるからこそ“社内ニートは辛い…”となるのだろう。
しかしだ。
感情を抜きにして、社内ニートというのは最もコストパフォーマンスが良い立場というのは、紛れもない事実であるということは間違いない。
根本的に、資本主義社会においては、労働者(会社員)は労働力を提供して資本家(オーナー)から賃金をもらう。
資本家は、できるだけ少ない賃金で、より多く働いてもらいたい。
労働者は、できるだけ少ない労働で、より多くの賃金をもらいたい。
これが基本構図だ。
しかし、これではこれまで歴史が繰り返してきたように、これだけでは王と奴隷の関係になるのは火を見るよりも明らか。
実際、奴隷かとおもうくらい、労働者が搾取されてきた時代があった。
社内ニート的な労働者が仮にいた場合、労働者には何の権利もないので簡単にクビにされていて、存在しえなかった。
だが、今は全世界的に人権、人権…と叫ばれているだけあって、労働者が法よって守られている。
むしろ、今の日本では圧倒的に労働者の方が守られている。
現在の日本では、労働者の権利に資本家が踏み込もうなら、訴訟とSNSによって簡単に会社は吹き飛ぶ可能性を十分に孕んでいる。
これに異論もあるだろうが、しかし実際に雇う側にも、雇われる側にもなってみてわかった結論なので間違いはない。
これにより、今の労働者は、労働力を提供するか否かではなく、とりあえず時間通りに出社するだけで賃金と社会保障を得る権利を手中に収めた。
なので今の会社員は、労働よりも時間の提供によって賃金を得ているといっても間違いない。
実際、時間通りに出社してきた時点で、会社はすでに賃金を支払う義務が生じている。
もう、成果なんて関係ない。
だから、社内ニートは労働をせずに自分の時間を提供しているだけで、他の会社員と何ら変わらない権利を得ることができているのだ。
超・法で守られた時代に、生まれるべくして生まれた存在だ。
なので社内ニートは、この時代を一番スマートに生きているし、無駄がないといっても過言ではない。
しかも、一切法を犯しているわけでもないので、堂々と存在していいことになっている。
もちろん、他の労働者と同じく、享受すべきものはしっかり受け取る権利がある。
感情を抜きに、理論だけ考えると、むしろ社内ニートは勝ち組だ。
だから、社員的には社内ニートは善なのだ。
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だが社内ニートって実際に辛い…
周りの視線と、生きている意味的なことを考えると辛くなるだろう。
自分の周囲にいる人は、必要とされて仕事が回ってくる。
しかも、しっかりこなせばこなすほど、それは顕著になる。
一方、それだけ会社は仕事を抱えているにも関わらず、一切自分には仕事が回ってこないと自己嫌悪に陥るのも分からなくもない。
実際、私がサラリーマン時代に、目にした社内ニートの方はうつ病になって退職した。
アイデンティティや人としてのプライドがあれば、あるほどこのようになるだろう。
しかも、本人の問題というよりは、会社の都合で社内ニートにさせられた感があったので、なおさら自分ではどうすればいいのかわからないし、どうすることもできない。
葛藤が生じる。
しかし、この状態の解決方法は2つしかない。
悩んでも、心を病んでも一切解決しないのも事実だ。
社内ニートの乗り越え方・解決方法
社内ニートになった場合の解決方法はたった2つ。
それは、プロ社内ニートを極めるのか、病む前にやめる。
簡単に言えば、突き進むのか、退くのかこの2つだ。
立ち止まれば、これまで多くの社内ニートの先輩方のように心を病んでしまう。
プロ社内ニートになるパターン(割り切れる人向け)
- 嫌われる勇気を持て
- 副業の為に生きよ
- 投資せよ
この3つがあれば、社内ニートである存在意義が見いだせる。
具体的な行動を示していこう。
1.嫌われる勇気を持て
まず、大前提として意図せず社内ニートになったということ。
誰しも社内ニートに憧れて入社する人はいないだろう。
しかも、社内ニートになってから、同じ敷地内で立場逆転など無いに等しいし、そんな低い確率に期待してはいけない。
それこそ心を病むことになる。
ということはだ。
もう自分の努力次第ではどうにもならないということ。
そこに注力するより、今自分にできること、社内ニートをプロとして極めるということしかない。
もう、他人の目や評価は関係ないし、どうすることもできない。
むしろそこをコントロールしようなんて傲慢だ。
逆に敢えて嫌われようとコントロールするのも傲慢だ。
あなたにできることは、社内ニートとして存在し続けることだ。
孤高の社内ニートでいること。
出世街道から遠ざかった今、もう好かれる必要はなくなった。
他人を意識するから、プライドが生まれる。
過去なんて関係ない。
一流大学を出ていようがいまいが、関係ない。
そんなことで状況を変えることはできない。
もうすでに、出来上がってしまった状況に学歴なんて関係ないだろう。
嫌われる勇気をもって、ただ存在しよう。
鋼のメンタルを持って。
2.副業の為に生きよ
ブログやYouTubeなど、デジタルに資産として積みあがるようなものが良い。
社内ニートで存在している間にも、自分の寿命は刻一刻と削られている。
仮にあなたが社内ニートでなくても、社内ニートでも同じように時間は過ぎ去る。
ならば、生産的に時間を使おう。
社内ニートは、実質的にお金をもらいながら自由な時間を与えられている立場だ。
ならば、その時間をブログやYouTubeなどに使おう。
ただし、あからさまに行うとクビの理由を与えてしまうことになる。
ブログやYouTubeなどの作業ができないのであれば、自宅に帰った時にすぐに作業に取り掛かれるようにコンテンツ内容や骨組みだけでも考えておこう。
3.投資せよ
社内ニートは、自分の時間を提供して、賃金を得ている。
ということは、お金の代わりに時間を失っている。
これは確実に取り戻さなければいけない。
と言っても、時間は戻ってこないのでせめて、自分も誰か他人の時間を買って、働いてもらおう。
それもできるだけ優秀な人に。
それが、投資だ。
株式投資を行うということは、その会社の経営者に、お金を渡して代わりに働いてもらうことと、ほぼ同義だ。
できれば、より優秀な経営者に渡したほうがリターンが大きくなる可能性が高い。
自分は社内ニートとして時間を提供しながら、お金をもらい、そのお金を優秀な経営者に渡す(会社の株を買う)。
Appleの株でもいい、フェイスブックの株でもいい。
最終的には、投資した会社の利益は、株主の手元に入る。
お金を右から左に流すだけで、お金が増える可能性が非常に高くなる仕組み。
これが株式投資だ。
社内ニートに限らずできれば、みんなしたほうが良いと思っている。
むしろ、しない理由はない。
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社内ニートから退くパターン
すぐに、今すぐに転職。
コレ一択。
時間をかけても、状況が変化しないことは薄々気付いているだろう。
そして、もう自分の努力でどうにもできないことも分かっているのだろう。
プロ社内ニートになる意思はない。
では、なぜいつまでもそこに居たがる?
悲劇のヒロインにでもなりたいのか?
うつ病になってみたいのか?
そうでなければ、転職、それも今すぐにだ。
メンタルがぶっ壊れてからでは、再起不能になる。
メンタルが生きているうちに転職しよう。
私がサラリーマン時代に、遭遇した社内ニートの方は50代で、うつ病になった末に退職した。
その後、かなり苦労の末、転職したらしい。
プロ社内ニートにならないのであれば、どのみち退職するのだ。
今日が一番人生で若いというではないか。
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今行動するか、うつ病になってから行動するかの違いだ。
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社内ニートは能力だけが原因でないことも多い
社内ニートが発生するのは、正直、社員にも会社にも原因がある。
なので、全て自分の能力のせいではない。
社内ニート発生の原因には、
- 余計に採用してしまった
- 社員の能力・意欲不足
- 教育体制の不備
- 不採算部門閉鎖で人余り
- 上司の好き嫌い
このように、様々原因があるが、原因が1つでないことも多い。
教育体制の不備
↓
部下「なんも分からないんだけど、聞いても相手にされないし」
↓
上司「こいつ使えない」、部下「もう知らんわ」
みたいな原因が原因を呼ぶといった感じも十分あり得る。
最大限、依存せずに自分でまず努力しよう。
これは自分の責任であり、自分でコントロールできることだ。
しかし、それを自分なりにして、意図しない状況になった、特に会社都合なら、なおさらどうしようもない。
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将来の事は社内ニートでなくても不安
不安が好きな人は、仮に社内ニートでなくなったとしても、不安から逃れられない。
というのも、不安を抱えやすい人は、社内ニート以前にもそうだったはず。
要は、思考回路の問題で、状況はあまり関係ない事が多い。
確かに社内ニートといえば、日本のサラリーマンの約9%しかいない。
多数派でなく、若干特殊な立場であることは間違いない。
だが、決して、社内ニートだから将来が不安で、そうでなくなれば安泰…というようなメンタルになれることは稀。
多かれ少なかれ、不安を抱えやすい人は、どんな恵まれた状況に置いても、不安要素を見つけ出す。
だから、今、社内ニートで将来が不安だから、抜け出したいと思っていても、抜け出したところで不安はなくならない。
要は自分の考え方、思考回路なので、そのあたりは、理解して乗り越えてほしい。
どちらにせよ、プロ社内ニートになるか、速攻転職するかしかない。
どちらにしても、多少の不安は付きまとうだろうが、そのあたりはしっかり腹をくくって自分に合った選択をしてほしい。
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