【元・経営者直伝】水を差すが基本的に借入にメリットはない

ビジネス

借入をしようと思っているがメリットはあるのだろうか?

今、借入していいのかな?

借入をして起業したり、事業拡大をしたい。

しかし、このまま借入をしていいのか心配。

借入は初めてするとき、また事業拡大、事業継続のための借り入れをする際に必ず頭にこのことがよぎる。

そこで、今回は借入のメリットについてお話しようと思う。

この記事を書いた私は、2015年に一人で起業する際に、1,200万円、事業拡大の際に1,000万円の借り入れをして事業をおこなった。

幸い、借入のせいで事業が潰れることなく、うまくバイアウトできたが今思えば、ただただ運が良かったのだと思う。

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水を差すが基本的に借入にメリットはない

基本的には、借入にメリットはない。

特に個人事業主規模だと。(ゼロとは言わないが)

借入は、他人の資本であり、返す義務が必ず付きまとう。

しかも、期限まで決められた上に、借りた金額以上の金額を返さなければいけない。

だから、非常にギャンブル性が強い。

ここは事業に使う借入を想定して書く。

1,000万円借りて、10年後までに1,100万円にして返さなければいけない場合。

一般的な借り入れは、10年後に一気に返すことはない。

借りた翌月から分割して返済が始まる。

元本に+利子をつけて、10年間毎月同じペースで返済することになるのだが、これはとてもギャンブルではないだろうか?

120カ月連続で元本+利息以上の売上を立て続けていかないと返済できない。

元本+利子以下の売上が続くと次第に返済が厳しくなる。

実際には、事業を行っていると借入だけの返済だけでなく、その他の支払いも毎月しなければいけない。

しかも、税金の支払いも途中で一気に来るので、その積立もしておかなければいけない。

だから、基本は人の資本は借りずにできる範囲で始めることがいい。

借入のヤバさをまじまじと知れしてくれる本を紹介する。

借入だけでなく、お金のつくり方(回し方)もついでに勉強できるのでおすすめの1冊だ。

この本を読んで尚、借入をしたいのであればしてもいいと思う。

自分で資本をためている時間がもったいない?

はじめから借りて大きく出る必要もない。

手元の自分の資本を拡大できないのであれば、借りても資本の拡大はできない。

確かに今手元にある自分の資本は小さいかもしれない。

自分のしたい事をするには、お金が必要。

ただ、それを蓄えるには時間がかかる、だから他人から借りるということになる。

しかし、その必要なお金を借入でしか調達できない人は、仮に上手く借入で調達しても間違いなく上手くそのお金を使いこなすことはできないだろう。

設備投資の大きいパン屋を開きたい場合

パン屋の設備を揃えるというのは、非常にお金がかかることは有名な話。

そして実際、パン屋を始める人の多くは借入をして始める。

しかし、それでも借入は考えたほうが良い。

パン屋にとらわれず、設備に結構なお金がかかる全ての業種に向けて。

基本的には、とても自分の資本だけで出来そうにない場合は、借入でなく、返済義務のない出資を募るべきだ。

それができず、借入しか頼れない場合はあなたには、まだそれを始めること自体が時期尚早なのかもしれない。

例えば、設備投資のかかるパン屋を開きたい、しかしどう考えても資金が足りないときは出資者を募ろう。

借入と出資の一番の違いは、返済という概念があるか、無いかということだろう。

出資の場合は、出資者にまずどのような事業を行うかを説明して、そして利益がどのくらい出るのか、その利益の中から、どのくらいのペースでそのくらいの配当金が出せるのかを説明してお金を募らなければいけない。

なので、出資者は長期的に見てリターンが大きい、魅力的な事業に思えたら出資するだろう。

しかし、そうでなければ全くお金を出さない。

これは、客観的に自分が行うビジネスがどう見られているのかの指標にもなる。

全く誰にも賛同を得られないのであれば、先ほどもお話した通りあなたには早いのかもしれない。

ただし、金融機関から借入はできるだろう。

特に創業融資の場合は実績がないゆえにきちんと手はずを踏めば非常に簡単に決済される。

ただ、誰にも賛同を得られなかった事業に借金をしてまで突っ込む勇気があるかどうか。

実際に借入をして表面的なメリットを感じたことは無くもないが

なぜ、ここまで私が借入に消極的なのか。

それは紛れもなく、借入で起業して、借入ありきで事業拡大をしたことがあるからだ。

ただ、借入をして全くメリットがなかったわけではない。

一つは、先ほどのお話の通り、自分の夢があたかも時短でかなった気になれることだ。

時短で、自分の夢が叶うとどうなるのか?

簡単に言えば、チヤホヤされることが多くなる。

私の場合、27歳で一人で起業した。

周りでもかなり起業するには早かったので皆気にかけてくれた。

しかし、資本金は100万円(これは自分で出したお金)で、残り1,200万円は全部金融機関からの借り入れだった。

周りの同級生からみたら、計1,300万円の夢をかなえた人に見られる。

また、3年後には従業員もかなり増えて、しかも多店舗展開に打って出た。

確かにこの頃は、利益も出ていたので借入はしやすい環境にあったことは間違いない。

そこでまた、1,000万円を借入て店舗を拡大した。

そうするとまた、周囲はチヤホヤしてくれる。

3年で従業員も店舗も拡大してフランチャイズ展開までしている。

しかし、実際は借入ありきで成り立っている。

だが、外からは全くそんな事情は分からない。

ただ儲かったお金で拡大しているようにしか見えなかっただろう。

実際は赤の他人(金融機関)の資本だ。

返済が完了するまでは、金融機関の持ち物と言っても過言ではない。

これをあたかも自分の物のように使えることが借入の数少ないメリットではないだろうか。

借入できるのは信用の証?

これは借入をする人の常套文句。

私も経営者時代はこう思っていた。

実際に、借入は金融機関の基準に即した信用がなければ、そもそも借りることはできないのである意味正しい。

例えば、故意でないにしろ返済が滞ったことがあるとそれでも金融機関からの信用は落ちる。

特に、日本政策金融公庫の場合、それが顕著だ。

一度でも、返済日に決済できなければほぼ永久に借りれないという話もよく聞く。

ただし、この“借入は信用の証”というの今になって疑問に思う。

まずこの言葉は、金融機関が作った言葉ではないかと思っている。

それは金融機関からすると借入をしてもらって、利子をつけて返してもらうことで成り立っているので、できるだけ借り手を探す必要がある。

その中から“審査”を通して優良な貸し手をチョイスする。

間違っても、借入=借金=悪みたいな常識がまかり通ると困るわけで。

だから、事業資金の借り入れ=信用性の証みたいなステータスを植え付けあたかも、借り手にメリットがあるようにしたのではないかと。

私も近親者に金融機関に勤務している人がいるので、あまり大々的には言えないが、銀行勤めのいちサラリーマンからそんなに信用が欲しいだろうかと。

今思うと、正直金融機関からの与えられる信用の証よりももっと大事なものがあると思う。

そもそも、他人から資本を借りなければいけない事業を行う必要があるのかさえ疑問だ。

しかも期限までに返せといわれ更に、利子をつけて返す義務がある。

もっと本音を言えば他人から借りなければ継続できないような状態の事業は、一度たたんで、再度また、借りずに再起したほうがいいとさえ思っている。

借りるから、返すためにやめられなくなる。

だから基本的には借入のメリットはない。

たまたま私の場合は、借入は1,500万円ほど残っていたが、借入もふくめて売却できて売却益を得ることができた。

売却益が出たからといって、もう一度同じことするかと言ったら間違いなくしない。

自分のキャッシュで出来る範囲が、本当の自分の実力だと思う。

大きいことをしたければ、自分の資本が大きくなった後ですればいい。

自分の資本を大きくできない人は、他人の資本を借りても大きくできない。

これが真実なのではないかと思う。

なので、これから起業するにあたって借入を検討している人、また借入によって事業を継続しようとしている人に実際に2,200万円の借入というとてつもない借金を負ったことのある人間の声が届けばいいと思う。

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