「経営に役立つ本が知りたい」と思ったときに、多くの経営に関する本が出てくるだろう。
しかし、実情は経営のハウツーに特化した本は少なく、自己啓発的な本が多くはないだろうか?
「明日から経営に活かしたい」と思ったときには、自己啓発的な本よりも絶対に、経営のハウツーに特化した本の方が、即効性はある。
事実、私もそうだった。
そこで、今回おすすめするのが、経営コンサルタントの石原明氏の著書だ。
私も、石原明氏の著書に経営者として何度も助けられた経験がある。
正直、石原明氏を知らないという方も多いと思うが、ぜひ下記の著書の紹介を読んで、参考にしてほしい。
石原明(いしはら あきら) のプロフィール
経営コンサルタント。1958年静岡県生まれ。ヤマハ発動機(株)を経て、85年、外資系教育会社に入社。世界約6万人のセールスマンの中で常にトップクラスの実績を収める。89年「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞。
95年に日本経営教育研究所を設立、経営コンサルタントとして独立。以来、講演活動、執筆、各社顧問および幹部教育などで活躍中。
経営者なら経営コンサルタント・石原明の本を一度読むべし

結論、石原明さんの本は、その通り行うと劇的に変わるから一度読んで実行してみるべき。
会社の規模に関わらず、なんなら個人商店の改善例まで示してあるので、必ず自分の事業に合った方法が示されているから再現性が高く、実際私もその効果を感じたから。
私が実行して、即効性があった石原明氏の著書の例
石原明 著「絶対に儲かる“値上げ”のしくみ、教えます」で書かれている通り、客単価を¥7300/月から¥19800/月に上げた。
本書いわく、どこも安売りしすぎているとのことで、世の中にはお金を払ってでもいいものを購入したいという人がたくさんいるということだった。
経営者ならわかると思うが、値下げよりも値上げの方が心理的に抵抗が大きい。
「高くすると売れなくなるのではないか?」と思うのでは。
実際私もそうだった。
しかし、本書の通りで、結果は心配とは全く逆になった。
客単価は上がって、しかも顧客数も倍以上に増えた。
これまで、低価格店と私のサービスを比べられて、“高い”といわれてきたが、価格を倍以上に上げたとたん、高価格店と比べて同じサービスなのに“安い”といわれた。
しかも、書かれている通り、何も手を加えず、価格だけを上げただけだった。
そこから、単価は倍、顧客数も倍になったので、結果次の月から売上が4倍に跳ね上がった。
これは単に一例だが、このように簡単に足元で改善できる例が豊富に示してあるのが石原明さんの著書の特徴だ。
だから、経営者なら一度は読んで実行に移してみるべきだ。
石原明という名前を初めて聞いたという方に
ほかの経営本のように自己啓発要素がなく一般消費者には馴染みはないだろうが、経営コンサルタント界隈では、超有名。
石原明氏の著書は、全く自己啓発要素がなく、いわば経営のハウツー本のような本ばかりだ。
だから、著書を読んで頷くのは、経営者層くらいで、一般向けには全くといっていいほど書かれていない。
だから、完全に経営者向けであるがゆえに、馴染みがないのだろう。
稲盛和夫さんや松下幸之助さんの著書は、経営者にも、そうでない人にもウケている。
それは、立場関係なく人間として普遍的なことが書かれているからだろう。
しかし、これらには、具体的に“明日からこれを変えましょう”というような経営ハウツー本のような役割は薄い。
しかし、石原明 著「社長、“小さい会社”のままじゃダメなんです」に書かれているような、会社を大きくするための具体的手順のみを書いた本を読んで理解し、それを明日から実行しようとするのは経営者くらいだろう。
だから、一定の層にはかなりウケが良いのだ。
しかし、反対にその他の層には全くウケない。
ゆえに、馴染みがないのだろう。
値上げの方法から会社を大きくする方法まで 石原明氏の著書
私がぜひおすすめしたい、石原明氏の著書4冊をご紹介しよう。
気絶するほど儲かる絶対法則 サンマーク出版
いやなお客と手を切ることからすべては始まる
徹底して“儲かる”ことにこだわった本。
恐らく、ここまで儲けにこだわった著書はないのではないかというくらい。
マーケティングだけでなく、組織の在り方まで会社というものを全体的に捉えて、経営コンサルタントの視点から述べている。
石原明氏の著書はまずこれから読むと、理解しやすい。
説得して買う気にさせるよりも、情報を提供する。
もっと言うと、買ってくれるように人を育てる。
これを見込み客のフォローというのです。
石原明 著 「気絶するほど儲かる絶対法則」より
うちの社長は、なぜ「ああ」なのか サンマーク出版
優秀な社長ほどハマってしまう恐ろしいワナ
タイトルからすると一見、従業員目線で書かれている著書のようだが、違う。
これは、世の中の社長を5つの分類に分けて、“症状”と“治療法”を書いたものだ。
必ずといっていいほど、この5つの中に自分のみならず、知り合いの経営者も当てはまる。
自分が当てはまる分類は面白いくらい納得できる。
売ることにロマンを感じる「目先没頭型」社長
経営者の頭が「売り」にしか行っていないと、売った後のフォローやサービスがおろそかになってしまうのです。
そして、当然ですが、ここがおろそかになると、せっかく一度は買ってくれたお客さんが離れて行ってしまいます。
石原明 著 「うちの社長は、なぜ“ああ”なのか」より
絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えます
BtoBでもBtoCでも値上げは可能
この著書は、ほぼすべての事業主が参考になるだろう。
本書で書かれている通り、どこも安く売りすぎている。
だから、“数”を稼がないと儲けられなくなってしまっている。
あまり表に出てこない、値上げの成功例が多数。
- 値段を上げる
- 客層を変える
- 情報を加える
- 経営を回す
値上げの方法まで指南してあるので、ぜひ一度読んで参考にしてほしい。
上流層ではネット離れが加速している
なぜそう断言できるのか。そもそもネットショッピングによる1世帯当たりの支出額は、全体のわずか8.4%未満に過ぎないからです(総務省「家計消費状況調査2015年1月」)。
消費者は今もなお、ほとんどの買い物をリアル店舗でしているのです。
石原明 著 「絶対儲かる“値上げ”のしくみ、教えます」より
社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! サンマーク出版
マーケティングに投資できない社長は、社長であってもすでに経営者ではない
会社を大きくしたいという方は、絶対に読むべき本。
会社を大きくすることに特化した本は、私が知る中でこの本だけだ。
しかも論理だっていてわかりやすく、どのような手順を踏めばいいのかということも一目瞭然だ。
起業する前に読むのもあり。
ただ単に、大きくする方法を知らなかっただけなのです。
有名な会社の社長になぜリクルート出身者が多いのか、わかりますか?
それは、リクルートでは日常的に「会社を大きくする方法」が日々の事業に活かされているからなのです。
石原明 著 「社長、“小さい会社”のままじゃダメなんです!」より
経営に役立つ本は、やはり“経営のハウツー本”がいい
主張:経営のハウツーに特化した本のほうが、役立つ。
理由:今から、明日から何をするべきかはっきりしているからだ。
具体例:自己啓発的な、“誠実に生きましょう”や“利益よりも理念が大事”などということを全く否定しようとは思わない。
しかし、経営についてもっと深めたいときは、やはり具体的な手法が書かれている方が、いいのではないだろうか?
石原明氏の著書でいえば、“とりあえず値上げを検討した場合、最初は値段だけを上げる”などだ。このように具体的に指南されている方が、即効性も感じられるだろう。
だから、経営のハウツーに特化した本をおすすめする。
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